死の淵から生還するには

【　柴からのコメント　】

カルマがかかわった事例をいくつか見ていただきましたが、そのほとんどが悪い作用をもたらしています。
では、カルマというのはすべて邪悪でマイナスの波動ばかりを与えるものなのでしょうか。
　
いいえ、ちがいます。プラスの波動を与えてくれるカルマもあるのです。
たとえば、みなさまに幸せの階段を一歩一歩昇っていただくためのお手伝いをするのが私の背負っているカルマです。
これはプラスのカルマです。
　
ですから私はマイナスの波動に対してプラスの波動をお返しすることができるのです。
また、天の声を聞いて自動書記をします。耳元で守護霊の言葉を頂戴します。
これでみなさまのお役に立つ答えが出てくるわけです。
ですから私のカルマは良いカルマであり、プラスのカルマなのです。

そして、マイナスのカルマを背負った方でも私のところにご相談に見えた時点で、私のパワー、つまりプラスの波動を受けることになります。
マイナスからブラスに変わるといってもよいでしょう。

ボランティア活動を行なっている方々も、やはりプラスの波動のカルマを背負っています。
その活動の場で、人々にプラスの波動を与え続けているのです。

ですから、悪いカルマばかりではありません。
良いカルマもあるということを知っておいていただきたいと思います。

悪いカルマで恐ろしいのは、マイナスの波動のささやきです。
悪いカルマは、耳元で「悪魔のささやき」をするのです。
　
よくアメリカなどで大量殺人を犯した犯人が、追捕後の陳述で「やれ」という声を聞いた、と言います。
これは神の声ではありません。悪魔のささやきなのです。
この種の実例は過去にいくつも起こっています。
有名な片桐機長の逆噴射事件でも、同機長は「飛べ」という声を聞いたと証言しています。

たいてい幻覚や幻聴だとして処理されてしまいますが、マイナスの波動による現象なのです。
本人たちは、はっきりと声を聞き、その声に扇動されて実行してしまうのです。

中学生や高校生による衝動的な殺人事件が紙面を飾ります。
こうした事件の背景にあるのもカルマです。
カルマに憑かれた少年たちが、マイナスの波動の作用で常日ごろ凶器を隠し持っていて、トラブルでも発生しようものなら、それを使って一気に死にいたらしめてしまうのです。

もし、そこでプラスの波動が作用したなら「ちょっと待て、そこまでしなくても」と一瞬中止させ、死亡事件までには発展しないのです。
自殺をなんとか踏みとどまることができた場合、「まだ早いよ、頑張れるぞ」というプラスの波動が「死ぬしかないんだ」とささやくマイナスの波動より勝っていたことになります。

しかし、マイナスの波動は非常に強いものです。まるで雑草のようです。
たいてい、この悪の波動に人間は負けてしまいます。

重い犯罪を犯した人物をみてもわかるとおり、悪から善に変わることはまずありません。
どうしたって結局元の悪に戻ってしまうのです。
この種の人格は、マイナスの波動を受け入れるのはたやすいのですが、自分自身では、プラスの波動は受け入れにくいのです。
それもまた、カルマなのです。

私は過去に三度、「あの世の入り口」を見ています。
とても美しいところで、お花畑がありました。
そこへ体がスーッと上昇していくのです。

ちょうど飛行機の窓から雲海を見ているような感じとでも言いましょうか。
とにかく、そこから呼ばれるのです。「おいでおいで」とひっぱられるのです。
私はその呼びかけに抵抗なくひかれていきました。

と、そのときです。「ちょっと待ちなさい。まだ早いんじやないですか」という声が聞こえるのです。
私は、はっとして入り口付近で思いとどまったのです。

医師は「停止寸前だった脈が突然信じられないように蘇った」と証言しました。
たぶん、プラスの波動を感じて、あの世の入りロヘ延ばしかけた足をひっこめたときではないでしょうか。

「おいでおいで」というマイナスの波動が、確かにあることを私は体験しました。
あの世へといざなうマイナスの波動です。
その一方で、それを押しとどめるプラスの波動も存在しているということです。

繰り返しますが、私はまったく同じ体験を三度しているのです。
いわゆる臨死体験というのでしょうか。
私もそうした体験者からの話を聞く機会がありますが、不思議なことにみな同じような話をします。
絵を描いてもらうと情景もそっくりです。そしてやはり「こっちへおいで」と呼ばれたのです。

しかし皆「死んでんでなるものか」「ぜったいに行きたくない」と拒否して生還したといいます。
私と同様にプラスの波動が勝ったのです。

山で遭難した人たちの体験でも同じことがいえます。
雪の中で「このまま眠ってしまおう。気持ちがいいぞ」というマイナスの波動の誘いにつられて眠ってしまった方は息絶えてしまいますが、「眠るんじゃない」というプラスの波動の声を聞いて、持ちこたえた方は無事生還できるのです。

臨死に際して、生還できるか、あるいはまたそのまま死に瀕してしまうのかは、やはりその方のカルマだと思っております。


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